NANA 6巻 ハチ「夢が叶う事と 幸せになる事は どうして別ものなんだろう」

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    ハチ「夢が叶う事と 幸せになる事は どうして別ものなんだろう」

    タクミがツアー打ち上げの後に、ハチに会いに来た時のモノローグ。
    この問いには意外な人物が答えています。

    サーチの倉田が21巻で
    「大事なものを犠牲にしてまで 何かを手にしても 人は幸せにはなれないんですね」

    9巻でナナは「守り抜かなくちゃ 自分の夢だけは 何を犠牲にしても」
    10巻、「人は何かを得る為に 何かを支払わせるシステムに 組み込まれている」

    何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。
    NANAのキャラ達は、そうやって夢を叶えてきた。

    ハチはお嫁さんになる夢を叶えたのに幸せになれなかった。
    それは、ハチが大事なものを犠牲にしたからです。

    自分を大切にしてくれたナナとノブを傷つけて、タクミを選んだ。
    ナナは、ハチの結婚に記憶の一部を無くすほどのショックを受け

    さらに、黙って707号室を出て行ってしまったことで
    ナナが母親に捨てられたトラウマに追い討ちをかけてしまった。

    これはタクミにも当てはまることです。
    レイラは入院中のタクミの母を歌で励ましたり、葬儀ではタクミを支えたりと

    子供の頃からタクミと支え合いながら大切に想ってきた。
    タクミはレイラに「あたしは歌ってないと価値がないのに」と

    ボーカルとしてのレイラしか必要としていないと思わせ追い詰めた。
    レイラは睡眠薬を服用するほどの不眠に陥り、食欲も激減。

    10巻でハチは「あたしを大切にしてくれる人を大切に出来ない」
    「こんなんじゃ あたし一生幸せになんか なれないよ」

    自分を大切にしてくれる人を大切にするのが自分の幸せ、とハチは言っています。
    未来編ではタクミはレイラとイギリスに、ハチは日本に残りナナを待っています。

    この2人は自分の大切なものを譲り合えないから、別居に至った。
    お互いを一番大事に思うなら家庭を最優先するべきなのに、家庭を築くことを放棄してしまった。

    7巻でヤスは「一番かんじんなとこで 支えてやれなかったんだ 破綻して当然だな」
    タクミが大事なら、ハチはイギリスでレイラを支えるべきであり

    ハチを大事にするならタクミは一緒に日本でナナを待つべきだった。
    ヤスがレイラを支えられなかったように、

    ハチとタクミは一番辛い時にお互いを支え合おうとせず、
    夫婦と家庭の破綻という結果を招く。

    16巻の番外編「NOBU」で「どんなに引かれ合っても お互いの大切なものを
    認め合えない相手とは上手くやれない」とあります。

    ハチとタクミはお互いを大切にできない。
    幸せになることなど出来ないのです。

    ↓ タクミが重ねづけしてる指輪

    (カルティエ) Cartier ラブリング


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