タクミ「奈々がおれについて来れねえのは当然だ」
未来のタクミが奈々がイギリスに来ないのはナナの為だけではなく、
仕事のために犠牲にしたせいで信頼を失ったからだとナオキに言ったセリフ。
タクミは未来でしおらしい態度で反省しているようです。
が、これは今に始まったことではないのです。
6巻の打ち上げでタクミは、ハチがシッポ振って喜んだとの暴言を
レンに「自分は絶対悪くないと思ってる所?」と指摘を受けて、
その直後707号室に向かうのですが、これはタクミが自分が悪かったと反省して
ハチに会いに行ったと思われます。
ハチにベッドの中で優しい上に、出された食事をほとんど残さず食べて
お昼過ぎまで一緒にいたのは罪滅ぼしのようにも見えます。
ホテルのスイートルームに誘った時には泊まらずに帰ったので
タクミなりに気を遣ったのでしょう。
7巻、ハチがタクミに別れ話をするためにかけた電話で、
「ガキでも出来た?」「ビビらせんなよ わずらわしい」と言ったせいで
ハチが怒ってしまいますが、その後、それまで自分から連絡などしなかった
タクミがハチに電話をかけているのです。
これもやはり、ハチに悪いことを言ってしまったと反省したからと
考えられます。
8巻でタクミがハチの妊娠を知った時、ハチが抵抗出来ないように部屋に閉じ込め、
携帯電話を渡そうとドアを開けた際のハチのうなだれた様子を見た
タクミの表情は、ハチの意思を無視したことに罪悪感を感じている顔。
その後、ベッドに運び優しい言葉をかけ、ハチの決意に耳を傾けています。
9巻、タクミがキレてハチを強引に抱いた後の13巻の回想では
タクミはハチに謝罪、グラスが割れてショックを受けたハチを懸命になだめています。
13巻で再びキレたタクミは強引にハチを抱き、ハチは家を出ると告げたにも関わらず、
タクミは白金に帰っているのです。
これはハチの言うとおり「タクミも反省してる事は言わなくても
ちゃんと分かってるから大丈夫だよ」ということです。
15巻でレンとレイラのスキャンダル写真と入籍を引き換えに取引し、
婚姻届を提出しに行く途中で、仕事の犠牲にしたことを知らないハチに
「ごめんね」と謝り、幸せな家庭を築いていくことを約束します。
まるで後ろめたさを打ち消したいかのように。
18巻でイギリスから帰国したタクミは不機嫌なハチを見て
「何怒ってるの?」、翌朝「まだ怒ってんの?」、
19巻ではケーキに描かれた怒った顔を見て「まだ怒ってたのか いったい何を・・・」
夜中に無理にケーキを完食し「いったい何をそんなに怒ってるの?」
自分のケーキだけしか食べていないと知ったハチは「もう怒ってないよ?」と上機嫌に。
タクミは徐々にハチの顔色を窺うようになります。
これらのことから、タクミは常にハチに対して罪悪感を抱いていると思われるのです。
一方で、ハチへの信頼が芽生えているようです。
19巻で「もー疲れた・・・もーずっとここにいたい・・・」
タクミにとって白金の家は疲れたら帰りたいと思える場所になった。
21巻で社長からレンの事故死の電話を受けたタクミはレンと母の死を重ねて、
葬儀でレイラがタクミの腕を支えてくれたように、ハチの手をつかんで支えを求めた。
20巻で「でもおれ奈々に捨てられたら どこにいても戦場なんだけど・・・」
レンはハチに「疲れ果てた時 ハチ子のオッパイが恋しくなるって事だよ
そんなマザコンはほっとけ」、
ハチを信頼して必要としているのです。
しかしハチはタクミとイギリスに行かずに日本でナナを待っている。
10巻で「何があろうとタクミと子供と3人で 幸せを築いて行くって決めたんだから!」
12巻、「あたしは何があろうと タクミのそばにいるって決めたの」
淳子に言い放ったハチの決意と情熱はもうどこにもない。
ナナを待ちたい強い意思が日本に残る決意をさせたのでしょう。
もう一つの要因は、タクミと一緒にいるレイラの存在が認められないこと。
19巻、ハチのモノローグ「子連れのバツイチでもいいかな」に被せられたシーンは
炎で焼かれるレイラの「I love you」のメッセージ。
タクミを愛するレイラの想いを焼く(妬く)のはハチの嫉妬の炎。
タクミを奪ったレイラをハチは未だに許していない。
15巻ラスト、未来のタクミはネクタイ姿で帰宅しています。
19巻で「あたしはネクタイ姿の男の人が好きなの」とハチが言ったため。
仕事の犠牲にしたこと、幸せな家庭を築く約束を守れなかった罪悪感で
ハチの機嫌を取っているのです。
レンがナナを裏切った罪悪感でナナの機嫌を取っていたように。
20巻で未来のナオキの話がレイラに及んだ時のタクミの辛そうな表情は、
未来でもタクミはレイラを大切に思っていて、
レイラの苦しみを自分の痛みとして感じているから。
17巻でハチが「たとえ何もしてあげられなくても ナナの寂しさを分かち合いたい」
と同様に、タクミとレイラは苦しみも痛みも分かち合っているのでしょう。
タクミはハチとレイラの板ばさみとなり、さらに恋に溺れたハチの想い=ネクタイが
レンの南京錠のようにタクミを縛ってがんじがらめにしている。
16巻「NOBU」で「だったら一緒にバンドなんか組まないで!
その子とあたしとどっちが大事なの?」と言った千帆がハチに、
「それは『ギターとあたしとどっちが大事なの?』って問われるのと同じ位
答えようがなかった」ノブがタクミと重なります。
9巻でタクミは「何の心配もせずにおれの機嫌だけ取ってりゃいーから」
立場逆転でハチの機嫌を取っているとは皮肉な話。
3巻で「でも あんたは奈々があーゆー疲れる女だって事知ってて 手ェつけたんだから
今さら 投げずにとことんつき合えよ!」淳子の章司への忠言が彷彿とされます。
長い年月の間、タクミはハチの機嫌を取り続けている。
18巻で「もうあいつの機嫌取るのは疲れた・・・・・・」と言ったレン。
タクミも、もう疲れているのかもしれません。
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未来のタクミが奈々がイギリスに来ないのはナナの為だけではなく、
仕事のために犠牲にしたせいで信頼を失ったからだとナオキに言ったセリフ。
タクミは未来でしおらしい態度で反省しているようです。
が、これは今に始まったことではないのです。
6巻の打ち上げでタクミは、ハチがシッポ振って喜んだとの暴言を
レンに「自分は絶対悪くないと思ってる所?」と指摘を受けて、
その直後707号室に向かうのですが、これはタクミが自分が悪かったと反省して
ハチに会いに行ったと思われます。
ハチにベッドの中で優しい上に、出された食事をほとんど残さず食べて
お昼過ぎまで一緒にいたのは罪滅ぼしのようにも見えます。
ホテルのスイートルームに誘った時には泊まらずに帰ったので
タクミなりに気を遣ったのでしょう。
7巻、ハチがタクミに別れ話をするためにかけた電話で、
「ガキでも出来た?」「ビビらせんなよ わずらわしい」と言ったせいで
ハチが怒ってしまいますが、その後、それまで自分から連絡などしなかった
タクミがハチに電話をかけているのです。
これもやはり、ハチに悪いことを言ってしまったと反省したからと
考えられます。
8巻でタクミがハチの妊娠を知った時、ハチが抵抗出来ないように部屋に閉じ込め、
携帯電話を渡そうとドアを開けた際のハチのうなだれた様子を見た
タクミの表情は、ハチの意思を無視したことに罪悪感を感じている顔。
その後、ベッドに運び優しい言葉をかけ、ハチの決意に耳を傾けています。
9巻、タクミがキレてハチを強引に抱いた後の13巻の回想では
タクミはハチに謝罪、グラスが割れてショックを受けたハチを懸命になだめています。
13巻で再びキレたタクミは強引にハチを抱き、ハチは家を出ると告げたにも関わらず、
タクミは白金に帰っているのです。
これはハチの言うとおり「タクミも反省してる事は言わなくても
ちゃんと分かってるから大丈夫だよ」ということです。
15巻でレンとレイラのスキャンダル写真と入籍を引き換えに取引し、
婚姻届を提出しに行く途中で、仕事の犠牲にしたことを知らないハチに
「ごめんね」と謝り、幸せな家庭を築いていくことを約束します。
まるで後ろめたさを打ち消したいかのように。
18巻でイギリスから帰国したタクミは不機嫌なハチを見て
「何怒ってるの?」、翌朝「まだ怒ってんの?」、
19巻ではケーキに描かれた怒った顔を見て「まだ怒ってたのか いったい何を・・・」
夜中に無理にケーキを完食し「いったい何をそんなに怒ってるの?」
自分のケーキだけしか食べていないと知ったハチは「もう怒ってないよ?」と上機嫌に。
タクミは徐々にハチの顔色を窺うようになります。
これらのことから、タクミは常にハチに対して罪悪感を抱いていると思われるのです。
一方で、ハチへの信頼が芽生えているようです。
19巻で「もー疲れた・・・もーずっとここにいたい・・・」
タクミにとって白金の家は疲れたら帰りたいと思える場所になった。
21巻で社長からレンの事故死の電話を受けたタクミはレンと母の死を重ねて、
葬儀でレイラがタクミの腕を支えてくれたように、ハチの手をつかんで支えを求めた。
20巻で「でもおれ奈々に捨てられたら どこにいても戦場なんだけど・・・」
レンはハチに「疲れ果てた時 ハチ子のオッパイが恋しくなるって事だよ
そんなマザコンはほっとけ」、
ハチを信頼して必要としているのです。
しかしハチはタクミとイギリスに行かずに日本でナナを待っている。
10巻で「何があろうとタクミと子供と3人で 幸せを築いて行くって決めたんだから!」
12巻、「あたしは何があろうと タクミのそばにいるって決めたの」
淳子に言い放ったハチの決意と情熱はもうどこにもない。
ナナを待ちたい強い意思が日本に残る決意をさせたのでしょう。
もう一つの要因は、タクミと一緒にいるレイラの存在が認められないこと。
19巻、ハチのモノローグ「子連れのバツイチでもいいかな」に被せられたシーンは
炎で焼かれるレイラの「I love you」のメッセージ。
タクミを愛するレイラの想いを焼く(妬く)のはハチの嫉妬の炎。
タクミを奪ったレイラをハチは未だに許していない。
15巻ラスト、未来のタクミはネクタイ姿で帰宅しています。
19巻で「あたしはネクタイ姿の男の人が好きなの」とハチが言ったため。
仕事の犠牲にしたこと、幸せな家庭を築く約束を守れなかった罪悪感で
ハチの機嫌を取っているのです。
レンがナナを裏切った罪悪感でナナの機嫌を取っていたように。
20巻で未来のナオキの話がレイラに及んだ時のタクミの辛そうな表情は、
未来でもタクミはレイラを大切に思っていて、
レイラの苦しみを自分の痛みとして感じているから。
17巻でハチが「たとえ何もしてあげられなくても ナナの寂しさを分かち合いたい」
と同様に、タクミとレイラは苦しみも痛みも分かち合っているのでしょう。
タクミはハチとレイラの板ばさみとなり、さらに恋に溺れたハチの想い=ネクタイが
レンの南京錠のようにタクミを縛ってがんじがらめにしている。
16巻「NOBU」で「だったら一緒にバンドなんか組まないで!
その子とあたしとどっちが大事なの?」と言った千帆がハチに、
「それは『ギターとあたしとどっちが大事なの?』って問われるのと同じ位
答えようがなかった」ノブがタクミと重なります。
9巻でタクミは「何の心配もせずにおれの機嫌だけ取ってりゃいーから」
立場逆転でハチの機嫌を取っているとは皮肉な話。
3巻で「でも あんたは奈々があーゆー疲れる女だって事知ってて 手ェつけたんだから
今さら 投げずにとことんつき合えよ!」淳子の章司への忠言が彷彿とされます。
長い年月の間、タクミはハチの機嫌を取り続けている。
18巻で「もうあいつの機嫌取るのは疲れた・・・・・・」と言ったレン。
タクミも、もう疲れているのかもしれません。
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